第二子出産後の「子育て暗黒時代」を乗り越えて:私たちを救ったのは…

 

第二子出産後の「子育て暗黒時代」を乗り越えて:私たちを救ったのは…

こんにちは、しろくまママです。

私には、第二子出産後から約1年間にわたる「子育て暗黒時代」があります。「時間が解決するだろう」と思いつつも(実際は思っていたよりも長かったのですが)、いち早くこの状況から抜け出したくて、YouTubeで子育てに関する情報を調べたり、育児本を読み漁ったりしました。

今回は、その暗黒時代のお話と、その時に助けになったことをいくつかご紹介できればと思います。

子育て暗黒時代の始まり

私の暗黒時代が始まったのは、第二子出産後、退院して2週間ほど経った頃でした。

それまで「ママ大好き」な甘えん坊だった第一子が、落ち着いてきていたイヤイヤ期をぶり返し、激しめの赤ちゃん返りをしたのです。退院直後は「上の子優先」「愛情を伝えなきゃ」「二人きりの時間を作らなきゃ」と、あの頃の自分はとても頑張っていたように思います。

しかし、第二子出産前の「何をするにもママ、それにママが応える」という状態が普通だった第一子にとって、それが愛情を感じる唯一の術となっていました。その状態で第二子出産後、第一子の愛情を満たすことは不可能でした。

ママがどんなに頑張っても満たされない第一子。上の子優先を実践するがゆえに泣き続ける第二子。だんだんと私に疲れとストレスが溜まっていきました。

エスカレートする第一子の行動

そして、第一子がママに構ってもらうためだけに始めたこと。それは「オムツ替えて」「トイレに行きたい」でした。イヤイヤ期にはあんなにオムツを替えたがらなかったのに、半年前から時々トイレに行こうと誘ってはいたものの、絶対に行かなかったのに……。

日中は第二子が泣き続ける中、トイレ地獄です。ひどい時には、1時間で10回くらいトイレに行っていた時期もありました。「そんなすぐ行ったって出ないよ」と言って止めるのですが、何回かに一度はちょろっと出るんですよね。トイレを教えてくれるのも、トイレですること自体も良いことなのに、あの頃は本当にイライラしました。初めてトイレでおしっこができた時、本来ならすごく喜んで褒めるような場面なのに、私、無言でした。無言でトイレを流して手を洗っていました。もったいないことをしたな、と思いますが、あの頃は本当に余裕がなかったんです。

夜は、今度はちょろっとしか出ていないオムツを夜中に何度も替え、第二子のオムツも授乳の度に替え、朝には10個くらいのオムツが積み重なっていました。それとは別に、さらに第一子が何度も夜泣きしたり、第二子と同じタイミングで第一子も起きてしまって、第二子の授乳をしたいのに第一子が抱っこを要求してきたりで大変でした。

一人目の出産後は日中も赤ちゃんが寝たタイミングで休めましたが、二人目の出産後は、もうお昼寝をしなくなった第一子とずっと一緒なので休めません。心身ともにどんどん疲弊していきました。

募る葛藤と感情の爆発

「二人とも大事なのに、大好きなのに」

「どっちも抱っこしてあげたいのに」

「手や体がいくつあっても足りない」

「子供が1人増えただけで、全然うまくいかないな」

「どうしたら二人育児がうまくできるんだろう」

「早くこのみんな苦しい状態から抜け出したい」

「上の子を満たしてあげるのが一番の近道のはずなのに」

「こんなに第一子のこと考えて、できる限り応えているんだけどな」

「こんなに頑張ってもダメなのか」

「時間が解決すると思いつつ、今がとにかく辛い」

「もう十分頑張っているでしょ、ママ一人しかいないんだから我慢して」

「もう…なんでママをこんなに困らせるの?」

だんだんと悲しく、イライラとしてきたのを覚えています。

マタニティブルーなのかな?それとも産後うつ?誰もが通る道、いつか良くなるはず……。

しかし、一向に良くなる気配はなく、状況は悪化する一方でした。第二子出産前までは、というか人生の中でも、感情的に怒る場面はほとんどありませんでした。怒るのは疲れるから、可能なら苦手な人や物事を避ける、避けられないものは少し我慢してやり過ごす。そうやって生きてきました。周りからは穏やかとか優しいと言われる人柄でした。

ですが、我が子はそうはいきません。突き放すことも避けることもできず、癇癪を起こしながら、まとわりついてきます。

絶望と、小さな変化

プツリと何かが切れてしまったかのように、「もういい加減にして!」と大声を出し、泣きつく第一子を避けてトイレに駆け込み、鍵を閉めました。自分でもびっくりしました。こんなことしかできない自分、こんな怒っている自分がとても嫌いでした。それでも怒りは収まらず、トイレのドアをガンガン叩きながら泣く第一子。近所から苦情がきそうなほどひどい状況でした。

完全ママっ子だった第一子は、パパが抱っこしてなだめようとしても、泣いて怒り、抜け出そうとします。第一子はママにすがるのに必死で、パパもどうしようもできず、でもママも一人になりたくて……。

誰も幸せじゃない。世の中からしたら、結婚して子供が二人も生まれて幸せでしょう?という状況なのに、どうしてこんなに辛いんだと思いました。

そして、一度プツリと切れてしまったら、その頻度がどんどん多くなっていきました。少し何かこぼしただけで怒ってしまったり、子どもが何か気に入らないことがあって怒った時は無視したり、大声で何か要求してきたら「うるさい」と怒鳴ったり。

ただただ愛してもらいたいだけの第一子。でも、その方法がわからず、気を引こうとすればするほど母親が離れていく。どんどん不安になって、さらにエスカレートしていく癇癪。

どうやって解決するんだろう。これに終わりがくるのかな。私にはどうしようもできない。そう思っていました。

私たちを救ってくれたもの

こんな状況を変えてくれたのは、育児本を読み漁って実践する私でも、毎日私の相談に乗ってくれるパパでも、第一子を時々預かって遊んでくれているおばあちゃんでも、同年代のママ友でもありませんでした。

当時たった2歳だった第一子が変わってくれたんです。

私たちが情けないなと思うのと同時に、私たちよりずっと適応能力があるなと心から尊敬しました。完全ママっ子だったのが、少しずつパパにも懐くようになり、「○○ちゃん、寂しいの」と気持ちを言葉にしてくれたり、ママが家事や育児で忙しそうかなど空気を読もうとしたり。2歳ながらに一生懸命に頑張ってくれていました。

子どもの頑張る姿を見て、私もカッとなる回数が激減していきました。

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