こんにちは、しろくまママです。
初めてクリニックでNT肥厚を指摘されてから、かなりの時間が経ちました。自分のこと以外でこんなにも深く悩むのは初めての経験で、毎日が迷いの連続でした。
それでも、私たちは**『論理的な考察』**によって不安を乗り越え、ひとつの決断をすることができました。この記事では、私たち夫婦が受けたコンバインド検査の結果と、その結果から導き出した最終的な決断についてお話しします。
1. 【結果の前に】なぜ私たちは「コンバインド検査」を選んだのか
前回の記事でもお伝えしたように、私たちは遺伝カウンセリングを経て、コンバインド検査を選択しました。まだ読んでいない方は『NT肥厚から出生前診断へ:悩んだ末の『論理的な決断』と、知っておきたい遺伝カウンセリングの真実』をご覧ください。
この検査は、NT計測値や妊婦の血液検査、心拍数など、いくつかの要素を総合的に考慮して、赤ちゃんが特定の染色体異常である確率を算出するものです。この検査を選んだ最大の理由は、流産のリスクがないという安心感でした。
2. 【正直な気持ち】検査結果を聞きに行くまでの、終わらない不安
「もし、悪い結果が出たらどうしよう」
「結果が良ければ、この不安から解放されるだろうか」
「検査を受けたこと自体を、後で後悔しないだろうか」
正直に言うと、結果を聞きに行くまでは、不安で押しつぶされそうでした。どんな結果でも受け入れると決めたはずなのに、頭の中では様々な可能性がぐるぐると渦巻いていました。
3. 【論理的な分析】私たちが得た『希望的な結果』とその解釈
そして、いよいよ結果を聞きに行く日が来ました。
単刀直入に言うと、私たち夫婦の結果はとても良いものでした。
【リスクスクリーニング(私たちの結果)】
- 21トリソミー(ダウン症):1/7600
- 18トリソミー:1/10000
【リスクカットオフ(平均値のようなもの)】
- 21トリソミー:1/220
- 18トリソミー:1/100
カットオフ値を上回ると陽性診断(染色体異常の可能性が高い)となるのですが、私たちは21トリソミー、18トリソミーともに陰性でした。
これらの結果は、羊水検査の流産リスク(1/300)と比べても下回るものでした。
4. 【最終的な決断】なぜ「この検査で終わりにしよう」と決めたのか
もちろん、この結果が全ての可能性を否定するわけではありません。どんなに低い確率であっても、分子が「1」である以上、ゼロではないのです。それでも、私たちは出生前診断をこれで終わりにすることにしました。
最終的な決め手となったのは、「リスク」と「安心」のバランスでした。
- 追加の検査(羊水検査など)を受けるリスク: 流産の確率(1/300)がある。
- 受けないリスク: 不安を抱えたまま過ごす可能性がある。
私たちは、今の結果から得られた安心感を信じ、これ以上、流産リスクを冒す選択はしない、と決断しました。NT肥厚の原因が心臓の異常である可能性も考慮し、妊娠中期に心臓のスクリーニング検査を受けるよう勧められた私たちは、その予約を入れてきました。
お互いの両親もひと安心している様子です。このまま、何事もなく育ってくれることを願うばかりです。
正解のない決断
今回の決断が、後になって「あの時こうすればよかった」と思う日が来るかもしれません。それでも、お腹の子のためにも、今は前向きな気持ちでいたいと思っています。
正解のない決断でも、私たちは論理的に思考し、自分たちが納得できる答えを出しました。
この経験が、同じように悩む誰かの道しるべになれば幸いです。
コメント