​年間60万円を投資へ。マイカーを持たない子育てパパの選択

お金のロジックツリー

「車がないと生活できない」と思われるかもしれません。私自身もそう考えていましたが、都市部に住んでいるからこそ、「マイカーを持たない」という選択が意外にも現実的で、かつ大きなメリットをもたらすことがわかったのです。

​この記事では、マイカーを持つことのコストを『人生の方程式』に当てはめて、その答えがどのように変わるかを徹底的に分析します。地方のライフスタイルとは異なりますが、都市部での生活を例に、子育て中の家庭が年間60万円以上を貯蓄に回すための論理的な方法を、私のリアルな経験も交えてお話しします。

​1. マイカーが『人生の投資』になるか?理系パパが試算する年間60万円のコスト

​マイカーは便利な移動手段ですが、そのコストを冷静に計算すると、決して安くない『投資』です。車種や利用状況によって異なりますが、車両本体価格を除いた維持費だけでも、平均して年間約25万〜35万円かかると言われています。

​さらに、車両本体代金を耐用年数で割って加えると、新車や中古車の価格帯にもよりますが、おおよそ年間60万円前後のコストが発生します。

​その内訳は以下の通りです。

  • ​自動車税: 軽自動車は10,800円。普通車は排気量に応じて変動。
  • ​車検費用: 2年ごとに支払う費用で、法定費用と整備費用の合計。
  • ​自賠責保険料: 義務付けられている保険で、車検時に2年分をまとめて支払います。
  • ​任意保険料: 保険会社や補償内容で変動しますが、年間5万〜10万円程度。
  • ​燃料費: 走行距離や燃費で変わりますが、年間5万〜15万円程度。
  • ​駐車場代: 地域によって大きく異なりますが、月数万円かかることがあります。
  • ​メンテナンス費用: 消耗品の交換や修理など、年間1万〜2万円程度かかると見積もっておきましょう。

​マイカーを所有すると、これらの固定費が必ず発生します。加えて、車に乗る頻度が上がれば、外食やレジャーなどの付随する支出も増える傾向にあります。

​この年間60万円というコストを、どう捉えるか。その答えを「人生の方程式」から導き出していきましょう。

​2. 固定費を『方程式』に分解する

​マイカーを持たない生活で節約できるお金は、年間60万円の固定費だけではありません。交通費やレジャー費など、車を持つことで発生する付随的なコストも削減できます。

​これらのコストを、私の家庭のケースに当てはめて『方程式』に分解してみましょう。

​通勤・通学費:

市内の車通勤から公共交通機関に切り替えることで、年間約25万円の『浮いたお金』に変わります。これは、私たちが新NISAで月々2万円積み立て投資することと同じ効果です。

​買い物代・レジャー代:

遠くの大型ショッピングモールまで車で行く代わりに、徒歩や自転車で行ける近所の商店街を利用することで、年間約10万円の節約が可能です。

​遠出の頻度:

車がないため遠出の頻度が減り、遠方での外食や宿泊費が減ります。これだけで年間15万円以上の節約に繋がることがあります。

​これらの金額はあくまで一例ですが、マイカーを持たない決断は、年間約60万円という固定費の削減だけでなく、それ以上の付随的な支出削減という相乗効果を生み出します。

​3. 【考察ラボ】マイカーを持たないという『決断』のメリット・デメリット

​マイカーを持たないという『決断』は、以下のメリットとデメリットのトレードオフで成り立っています。

​メリット:節約・健康・環境

​節約:

最大のメリットは、年間60万円以上の固定費を削減できることです。このお金を貯蓄や投資に回すことで、資産形成を加速できます。

​健康:

徒歩や自転車、公共交通機関の利用が増えるため、運動量が増え、健康的になります。

​環境:

車の排気ガスによる大気汚染を減らすことに貢献できます。

​デメリット:不便・困難

​移動の自由度が低下する:

車があればいつでもどこへでも行けますが、ない場合は公共交通機関やタクシー、カーシェアリングを利用する必要があります。

​荷物の運搬が不便:

大きな買い物や荷物の運搬が困難になります。

​私たちはこのデメリットを認識した上で、**「どこまで不便を受け入れられるか?」という問いを立て、「工夫」**という解決策を導き出しました。

​4. マイカーを持たない生活で『増幅』する時間とお金

​マイカーを持たないことで、私たちは『時間』と『お金』という2つのリソースを『増幅』させました。

​買い物は「コープの宅配」で解決:

重い荷物の運搬は、コープの宅配サービスを利用することで解決しています。買い物の手間が省け、献立を計画的に立てられるというメリットも生まれました。

​移動は「タクシー」を積極活用:

子供の習い事の送迎や、雨の日の幼稚園の送り迎えなど、必要な時は迷わずタクシーを利用しています。タクシー代がかかりますが、それでも年間60万円の車の維持費に比べればはるかに安く済みます。

​『時間』の活用:

車の運転やメンテナンス、洗車にかかる時間を家族や趣味に充てることができます。休日に運転で疲弊することがないため、パパの体力も回復し、子供たちと全力で遊べます。

​『お金』の活用:

貯まったお金は、私たちの『人生の方程式』の重要な要素です。

私たちはこのお金を、積極的に米国株インデックスファンドに投資しています。お金が増えていくことが実感できるので、節約へのモチベーションがさらに高まります。

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​5. 【結論】それでもマイカーを持たない、我が家の最終的な『方程式』

​子育て中の家庭において、特に地方ではマイカーは「必需品」だと思われがちです。しかし、私たちが住む都市部であれば、「マイカーのコスト」という『変数』と、「節約額」や「得られる時間」という『変数』を比較することで、マイカーを持たないという選択も十分に成り立ちます。

​その結果、現時点では「マイカーを持たない」という答えが、私たちの『人生の方程式』における最適な解だと判断しました。この答えは家族構成やライフスタイルによって変わるはずです。

​このブログが、あなたの人生をより豊かにする『方程式』を解くためのヒントになれば幸いです。

​ぜひ、あなた自身の『方程式』を考えてみてください。

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