導入:家計簿を挫折したあなたへ
「家計簿、つけてみたけど続かない…」
「細かくつけすぎると面倒で、結局三日坊主で終わってしまう…」
もしこの言葉に共感したなら、あなたはかつての私と同じです。
以前の私も、レシートをこまめに記録するのが面倒で、何度も挫折しました。家計簿アプリも試しましたが、自分には合いませんでした。そこで、私自身が得意なエクセルで家計の無駄を見える化することにしたのです。
実際に家計簿をつけ始めて強く実感したのは、日々の家計を俯瞰的に見ることで、自然と節約の意識が高まるということでした。なんとなく消費していることが、どれほど家計に影響しているかを知り、お金との向き合い方が根本から変わったのです。
この記事では、私が実践している家計簿管理術を、論理的な3つのステップで解説します。
ここでは、完璧な記録ではなく、「家計の無駄を炙り出す」という本質に集中した、誰でも続けられる家計簿管理術を解説します。
ステップ1:目的を明確にする
記録を始める前に、ゴールを明確にしましょう。家計簿は、ただの「記録」ではありません。
「家計簿は、『将来の夢(例:子どもの教育費、家族旅行)』という目標に向かうための現在地を把握する地図」だと考えましょう。ゴールが明確になれば、家計簿をつけることの意味が見えてきます。
ステップ2:エクセルで家計の全体像を可視化する
手書きやアプリは諦めて、エクセルで自分だけの「家計ダッシュボード」を作成します。
私は、エクセルシートを非常にシンプルに構成しています。上部に毎月ごとの収入、下部に支出、そして右には年間の合計をまとめるようにしています。
支出は、まず大きく「固定費」と「変動費」に分け、変動費はさらに「投資」と「浪費」が分かるように管理します。このシートは、合計にSUM関数を使う以外は、すべて手入力で完成します。難しい関数や設定は一切必要ありません。
「これは浪費だ」と判断した項目には、あえて色を付けて目立たせることで、視覚的に無駄を認識できるようにしています。このシンプルな仕組みで、誰でも比較的簡単に、家計の全体像を把握できるようになります。
ステップ3:データ分析で無駄を炙り出す
家計簿はデータが重要です。簿記の知識を活かし、支出を分析します。
変動費: 食費、交際費、趣味など。日々コントロールできる支出です。
固定費: 家賃、通信費、保険料など。一度見直せば大きな節約につながります。
特に固定費は一度見直せば自動的に節約効果が続くので、最優先で取り組むべきです。
→ 【参考】 理系脳で考える、固定費削減術はこちら
また、我が家では家計簿管理を妻と分担しており、お互いにお金の流れを把握できるようにしています。これにより、夫婦で協力して家計を改善する体制が作れます。
結論:家計簿は夫婦で未来を語り合うツール
家計簿は、一人で抱え込むものではありません。データが可視化できたら、1年の終わりのタイミングなどで、夫婦で現状の課題と今後の方向性をすり合わせることが非常に大切です。
「この項目は去年より増えたね」「来年は貯金をあと〇〇万円増やそう」
このように、家計簿を夫婦のコミュニケーションツールとして活用することで、将来のお金に対する不安を二人で共有し、より強固な信頼関係を築くことができます。
完璧な記録を目指す必要はありません。まずは、あなたの家計を「見える化」する第一歩を踏み出してみましょう。
家計簿で無駄をなくすことは、お金の悩みを解決する第一歩です。次のステップとして、給料アップを狙うことで、より効率的にお金を増やすことができます。
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