社労士事務所に転職!仕事内容や未経験者に求められるスキルなどを紹介

転職・体験談
Business woman talking to her colleagues during a meeting in a boardroom. Group of happy business people working together in a creative office.

この記事では、「社労士事務所での仕事に興味があるけど、経験も無いし、想像できない」という人に向けて、仕事内容や仕事の難易度、求められるスキルなどを紹介します。

社労士事務所の仕事は、身近な仕事ではないため、未経験の人にとっては、なかなか想像できないかと思います。

私は実際に社労士事務所で働いているので、その経験をもとに業務内容をわかりやすく紹介します。

 

 

社労士事務所での仕事内容のリストは次のとおりです。

 

社労士事務所の仕事内容

社労士事務所は、主に中小企業を相手に委託契約を結び、人事部や総務部の業務を代行するような形で委託された業務を行います。

具体的には次の仕事があります。

  • 労災保険の各種手続き代行
  • 雇用保険の各種手続き代行
  • 社会保険の各種申請代行
  • 就業規則の作成、届出
  • 労務トラブル相談
  • 給与計算
  • 顧客訪問

労災保険の手続の例としては、従業員が労災事故で病院にかかった際の給付請求書の作成代行などがあります。

雇用保険手続きの例としては、退職時のハローワークへの離職票手続きがあります。

社会保険手続きの例としては、子供が生まれて扶養家族が増えた場合の、扶養追加申請手続きなどがあります。

社労士事務所での仕事はこのように多岐にわたります。

未経験で入社する場合は、これらをひとつずつ順番に覚えることになりますので、根気がいります。

また、顧客訪問では、新たな顧客を紹介してもらえないかお願いするような、営業活動を行うこともありました。

他にも、毎月の顧問料の請求、入金管理や督促対応や会社HPの更新や、会社のブログの作成投稿、広報物の作成発送など、社労士とは直接関係ない総務的な仕事も数多くあります。

私の業務の割合としては、事務的な業務が7割、労務相談や営業などのコミュニケーションが3割といった具合です。

 

社会保険労務士事務所で求められる資格やスキル

社会保険労務士事務所で求められる必須資格は特にありませんが、あれば直接的に役立つ資格は、次のものになります。

 

  • 社会保険労務士
  • 給与計算実務能力検定
  • 年金アドバイザー
  • FP
  • 簿記
  • 税理士
  • 会計士
  • 行政書士

上記にあげた資格は、積極的に取ることをおすすめします。

社労士や税理士、行政書士、会計士は難関資格ですので、強力な武器になりますし、年収アップに直結します。

FPや簿記などのお金に関する資格は、あるに越したことはありませんが、直接役立つかどうかは微妙なところです。

 

社労士事務所で求められるスキルとしては次のようなものが必要と思います。

  • 事務処理能力
  • 営業力
  • コミュニケーション力

事務処理能力が必要であることはもちろんですが、社労士事務所では、中小企業の社長や大企業の人事総務部の人とやり取りしながら仕事を進めるので、コミュニケーション力は必須です。

また、社労士事務所の主な収入源は、毎月の顧問料ですから、顧問先のお客さんを増やして売上を上げることも求められます。よって、営業力があれば、非常に事務所に重宝され、昇進することもできます。

上記の理由で、私の勤めていた事務所では、営業部からの社労士事務所へ転職してくる人は貴重であり、採用されやすい傾向がありました。

 

知識、経験ゼロでも補助業務に就くのは難しくない

知識、経験ゼロでも補助業務に就くことは、難しいことではありません。

実際、未経験で募集している事務所は沢山あります。

特に、年齡はあまり関係なく、営業や事務経験など別の役立つスキルがあれば、尚有利だと思います。

未経験者を敢えて採用することは、会社が育成することを見込んで採用することもありますが、経験者は辞めやすいという理由もあります。

社労士事務所の業務経験は、他の事務所でも即戦力で通用するため、気に入らなければ辞めて転職する人も多いのが実情です。

これらの理由から、やる気がある若者であれば、知識、経験ゼロでも補助業務に就くのは難しくないと言えます。

ただし、ブラックな事務所も噂で良くきくので注意が必要です。

 

社会保険労務士補助の仕事に向いている人

社会保険労務士補助の仕事に向いている人は、こんな人であると思います。

  • 向上心がある
  • 修行意識がある
  • メンタル強め

 

社労士事務所で、無資格で社労士補助として働くケースでは、大きな事務所でない限りは社労士の下で社労士の指示命令に従って仕事をすることになります。

よって、基本的には面倒な仕事を片っ端から押し付けられる形が、あなたの半年後の姿になります。

片っ端から仕事を押し付けられる分、実務経験は身につくことになりますから、向上心や修行意識があれば、乗り越えられると思いますが、これらの意識がなければ、すぐ逃げることになると思います。

また、社労士をはじめ、士業の人間は、組織で働いた経験が少ない人が多いですから、標準化されていない、変わった人が多い傾向があります。

実際、私の勤めていた事務所では、社労士自身は働かずに、部下にばかり仕事を押し付けており、ミスをすれば怒鳴り散らしていたので、部下から嫌われている社労士がいました。

このような環境では、強めのメンタルも求められます。

重要なことは、「社労士関連の手続きや法令について今後継続して勉強する気があること」だと思います。

社労士事務所へ転職してみて感じたギャップ

大きなギャップは2つありました。

  • 残業少なめ
  • 宗教的な要素を感じる
  • 労働密度が濃い(多忙)

まず、思っていたより残業少なめでした。

社労士事務所はブラックな会社が多いとか、忙しいイメージとの噂を聞くので、残業少なめなことはギャップでした。

次に、宗教的な要素を感じることです。

特別に〇〇教みたいなわかりやすい宗教活動をしているわけではありませんが、一種の洗脳的な、宗教的な要素を感じました。

例えば、入社研修や朝礼など、会社の方針を必要以上に暗唱させられたり、有給取る人は迷惑極まりないという価値観を刷り込まれるようなイメージです。

この事務所だけなのかな?とも思ったのですが、同業の友人によれば、士業あるあるだよ、と話していました。

トップにも寄るのでしょうが、正直嫌ですよね。

最後に、労働密度が濃いということです。わたしは過去にも何社か勤めた経験がありますが、一番労働密度が濃い仕事でした。

具体的には、手続き業務が常に3日分くらい溜まっていて、その中に顧客訪問や打ち合わせなどの予定が割り込んでくるので、常に時間に追われているイメージです。

社労士事務所での仕事は、給与計算を除けば、基本的には期限が厳しくない手続きが多いので、終業時刻の後、1時間ほどの残業で帰れるのですが、仕事している間は、隙間なく仕事している状況です。

業務スピードを緩めれば、結果的には自分の首を締めるだけなので、急がざるをえないという状況でした。

社労士から片っ端から仕事を振られるので、こんな状況になるということでもありますが、やはり修行意識がないとやっていけません。

興味のある方はぜひ社労士事務所への転職にチャレンジしてみてください。

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