こんにちは、悩めるシロクマの、論理的な問題解決ラボを運営している、しろくまパパです。
「銀行預金にお金を預けているけど、将来が不安…」
「インフレって聞くけど、結局何から始めればいいの?」
もしあなたがそう考えているなら、それは理系的な視点で見ればごく自然なことです。なぜなら、銀行預金ではお金は増えず、むしろインフレという見えない敵によって、お金の価値が目減りしているからです。
たとえば、アイス1本が100円から120円に値上がりしても、銀行預金にある100万円はそのまま100万円です。この時、あなたが預けているお金の「価値」は、アイス2本分、下がっていることになります。
この見えない「お金の価値の減少」に対抗するため、お金を増やす手段として国が用意した最強のツールが、新NISAです。本記事では、証券外務員1種の資格を持つ私が、子育て世代に向けた新NISAの論理的な攻略法を解説します。
論理の基礎|新NISAを3つの「方程式」で理解する
新NISAは、これまでの制度から大きくパワーアップしました。難しく考える必要はありません。以下の3つの「方程式」で理解できます。
非課税期間が無期限化: これまでは最長20年間の非課税でしたが、新NISAでは無期限になりました。つまり、あなたが投資で得た利益は、一生涯非課税です。
年間投資枠の拡大: 以前の年間120万円から、年間最大360万円(つみたて枠120万円+成長枠240万円)まで投資できます。
非課税保有限度額: 一人あたり生涯で1,800万円まで(うち成長投資枠は1,200万円)非課税で保有できます。
新NISAは、長期・積立・分散投資という、お金を増やすための3つの基本原則を実践するのに最も適した制度です。
理系パパの投資方針|S&P500と全世界株はどちらが正解か?
では、具体的にどの商品に投資すればいいのでしょうか。私の運用方針を紹介します。
私は、NISAもiDeCoも、eMAXIS SlimS&P500を軸に運用しています。
S&P500と全世界株、どちらが正解か?
これは多くの人が悩む点ですよね。全世界株ファンドの約半分が米国株で構成されていることを考えると、S&P500も全世界株も、長期的なリターンに大きな差はないと言われています。
理系的に考えると、「どうせ大差がないなら、パフォーマンスがこれまで良かった方(S&P500)に集中投資しよう」という結論に至ります。しかし、これはあくまで個人的な考えです。より分散してリスクを抑えたい方は、全世界株インデックスを選ぶのが良いでしょう。
論理の罠|新NISAで失敗しないための3つの注意点
新NISAは強力なツールですが、使い方を間違えると失敗します。初心者が陥りがちな3つの罠を避けましょう。
1. 短期的な値動きにとらわれる
投資の最大の敵は「感情」です。短期的な値動きに一喜一憂し、売買を繰り返すと、手数料や税金で利益を減らしてしまいます。
2. こまめな利益確定はNG
「非課税枠が翌年戻るから、利益確定しよう」と考える人もいるかもしれません。しかし、これは雪だるまを途中で削るようなものです。非課税の恩恵を最大限に受けるためには、可能な限り長期保有を続けることが鉄則です。
3. 闇雲な銘柄選びはしない
自分の投資目的やリスク許容度を理解せずに、話題の銘柄に飛びつくのは危険です。手数料の低いインデックスファンドに、余剰資金を淡々と積み立てるのが最も安全で確実な方法です。
行動の第一歩|理系パパが選ぶ、NISAを始める2つの証券会社
eMAXIS SlimS&P500は、米国の優良企業500社に分散投資するため、非常に合理的で安定した資産形成が期待できます。私もこのファンドを中心に投資をしていますが、どの証券会社で始めれば良いかと迷う方もいるでしょう。
結論から言うと、SBI証券か楽天証券を選べば間違いありません。
両社ともに手数料が安く、商品ラインナップも充実していますが、それぞれ以下の特徴があります。
SBI証券: Vポイントを貯めている人向け。
楽天証券: 楽天ポイントを貯めている人向け。
普段利用しているクレジットカードや、貯めているポイントに応じて選ぶのが最も合理的です。
→ SBI証券の公式サイトはこちら
→ 楽天証券の公式サイトはこちら
節約で「貯める力」と「増やす力」を両立させる
新NISAを始めるには、まず投資に回せるお金を捻出する必要があります。そのための最初のステップが「節約」です。
節約で浮いたお金は、ぜひ新NISAで運用を始めましょう。私が実践しているように、少額からでも積み立てていけば、複利の力で将来の資産を大きく育てることが可能です。
この方法を使えば、水道光熱費などの毎月発生する固定費を、ポイントという『新たな資産』に変えることができます。
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節約は「我慢」ではなく、将来の安心のための「論理的な決断」です。子育てという素晴らしい時間を大切にしながら、お金の不安を解消する第一歩を踏み出しましょう。
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