こんにちは、しろくまパパです。
子育て世代の方は、将来の教育費や老後の生活費など、お金の不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
そんな子育て世代の方に、ぜひ知っていただきたいのが「新NISA」です。 新NISAは、一人あたり最大1800万円の非課税枠で、株式や投資信託などの金融商品に投資できる制度です。
新NISAを活用することで、非課税で資産を形成することができ、将来の不安を解消する一助となるでしょう。
本記事では、子育て世代に向けて、新NISAで資産形成を成功させるためのポイントを、証券外務員1種の資格を持つ筆者が経験談を交えて解説します。
子育て世代の貯蓄・資産形成、新NISAで投資を活用せよ!
子育て世代にとって、貯蓄と資産形成は大きな課題です。 子どもの教育費や老後の生活費など、まとまったお金が必要となる場面が想定されます。
しかし、銀行預金に預けていても、お金は増えることはありません。 むしろ、インフレによって価値が目減りする可能性があります。
例えば、アイス一本の値段が100円だったものが、ある日、100万円になった場合を想像ください。銀行預金として100万円預けていたら、アイスの値段が変わっても預金額は変わらず100万円ですから、あなたの預金はアイス1本の価値に下がってしまいました。これがインフレです。
上記は極端な例ですが、実際にものの値段は上がっていますから、銀行預金と現金のみでお金を置いているひとは、上記の例のようなインフレ効果によって価値が目減りしています。
そこで、株式投資でお金の運用を検討してみてはいかがでしょうか。 株式投資は、一時的には値下がりすることもあるものの、長期的には値上がりする傾向があります。
例えば、アイスの値段が上がれば、アイス会社が儲かりますから、アイス会社の価値(株価)が上がります。アイス会社の株式に投資していれば、その恩恵を受けることができます。
銀行預金ではなく、株式投資で余剰資金を運用することがインフレ対策に有利であることは、保険会社がお客さんから集めた保険料や、政府が日本国民から集めた年金の掛金が、銀行預金ではなく、株式投資で運用されていることからも明らかです。
もちろん、ハイリスクな投資先を選ぶ場合は別ですが、長期・積立・分散投資ができていれば、長期的には株式投資は、お金を増やすために有利な選択と言えます。
そして、どうせ投資するなら、新NISAを使うことは必須です。 新NISAは、2024年から始まる新しい投資制度です。
これまでのNISAでは、投資で得た利益には、20.315%の税金がかかっていました。 しかし、新NISAでは、非課税期間が無期限へと延長され、非課税投資枠も一人最大1800万円に拡大されました。
つまり、新NISAを利用すれば、投資で得た利益を税金なしで受け取ることができるのです。
子育て世代は、新NISAを活用して、将来のお金のために資産形成を進めていきましょう。
具体的な投資方法としては、以下のようなものが考えられます。
- S&P500米国株や全世界株インデックスなどのインデックスファンドに投資する
- 優待銘柄に投資する
S&P500米国株や全世界株インデックスは、世界中の株式に幅広く分散投資できるため、リスクを抑えつつ、長期的な資産成長を目指すことができます。
優待銘柄は、配当金や株主優待などの特典がもらえるため、資産形成と節約の両方を実現することができます。
もちろん、投資は自己責任です。 投資を始める前に、十分な情報収集と検討を行い、自分に合った投資方法を選びましょう。
投資するための貯金は節約で捻出しましょう。具体的な方法はこちらで紹介しています。
新しいNISAのポイント
新NISAのポイントは以下のとおりです。
- 非課税保有期間の無期限化
- 口座開設期間の恒久化
- つみたて投資枠と、成長投資枠の併用が可能
- 年間投資枠の拡大(つみたて投資枠:年間120万円、成長投資枠:年間240万円、合計最大年間360万円まで投資が可能。)
- 非課税保有限度額は、全体で1,800万円。(成長投資枠は、1,200万円。また、枠の再利用が可能。)
※金融庁HP「新しいNISA」参照
新NISAで貯めたお金を増やすには、長期・積立・分散投資を徹底せよ!
新NISAは、2024年からスタートした少額投資非課税制度です。 新NISAで投資を行うことで、投資で得た利益が非課税になるため、資産形成に大きなメリットがあります。
しかし、新NISAで貯めたお金を増やすためには、以下の3つのポイントを押さえることが重要です。
- 長期投資
- 積立投資
- 分散投資
長期投資
短期間で大きく儲けようとするのは、投資の常識では「大博打」とされています。 短期間での投資は、景気の動向や政治情勢などの影響を受けやすく、元本割れのリスクが高くなります。
一方、長期投資は、短期的な変動に惑わされず、長期的な視野で投資を行うことで、相場の上昇局面で利益を上げやすく、元本割れのリスクを抑えることができます。
積立投資
まとまった資金を用意するのが難しい場合でも、毎月一定額を積み立てていくことで、長期的に投資を続けやすくなります。
また、定期的に投資を行うことで、購入単価を平均化することができ、元本割れのリスクをさらに抑えることができます。
分散投資
特定の投資先に集中してしまうと、その投資先の値動きによって、投資の成果が大きく左右されてしまいます。 そのため、複数の投資先に分散投資を行うことで、リスクを抑えることができます。
新NISAでは、ETFや投資信託などのインデックスファンドへの投資がおすすめです。 インデックスファンドは、特定の指数に連動するように運用されており、個別銘柄に投資するよりもリスクを抑えながら、長期的な資産形成を目指すことができます。
具体的には、S&P500米国株や全世界株インデックスなどのインデックスファンドへの投資がおすすめです。 S&P500米国株は、アメリカの代表的な株価指数であり、全世界株インデックスは、世界中の株式に投資するインデックスです。
また、新NISAでは、非課税枠をフル活用することも重要です。 新NISAの非課税枠は、最大年間360万円、非課税保有限度額は、全体で1,800万円です。 非課税枠をフル活用することで、節税効果を最大限に高めることができます。
新NISAで貯めたお金を増やすためには、長期・積立・分散投資を徹底することが重要です。 また、非課税枠をフル活用することも忘れずに、資産形成に取り組みましょう。
資産形成も大切ですが、保険料の節約も大切です。詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください。
投資先は、S&P500米国株と全世界株インデックスを軸に、一部優待銘柄を組み入れる
新NISAで投資をする際には、投資先の選定が重要です。 長期・積立・分散投資の基本を押さえた上で、以下の2つの投資先を軸に検討しています。
1. S&P500米国株
S&P500とは、米国を代表する500社の株式で構成される株価指数です。 米国経済全体の動きを表す指数として広く知られており、過去10年のトータルリターンは約190%と、世界でも有数の高パフォーマンスを記録しています。
S&P500に連動する投資信託やETFは、手数料が安く、長期投資に適しています。
2. 全世界株インデックス
全世界株インデックスとは、世界中の株式で構成される株価指数です。 米国株だけでなく、日本株や欧州株、新興国株など、幅広い地域の株式に分散投資できるため、リスクを抑えながら長期的な資産形成を目指すことができます。
全世界株インデックスに連動する投資信託やETFは、S&P500に連動する投資信託やETFよりも手数料が高くなる傾向がありますが、それでも比較的低い水準です。
一部優待銘柄を組み入れる
投資先の一部に優待銘柄を組み入れています。 優待銘柄とは、株主優待を実施している銘柄のことです。 株主優待には、現金や商品券、割引券などの種類があり、投資家へのリターンとして期待できます。
ただし、優待銘柄の中には、業績が不安定で株価が下落しやすい銘柄も存在します。 そのため、優待銘柄を選ぶ際には、業績や財務状況をしっかりと確認することが重要です。
株主優待について具体的に記事で紹介しています。
子育て世代の貯蓄・資産形成、新NISAで成功するための我が家の投資方針
元本を減らしたくないから、安全な投資先にするか。
あるいは、非課税の恩恵を最大限受けたいから、ハイリスクな投資先にするか。
方針次第で、どちらも有りえますが、
我が家は、以下の構成でほとんどを米国株と全世界株で運用する方針です。
- S&P500米国株インデックス
- 全世界株インデックス
- 一部として日本株の優待銘柄
S&P500米国株インデックスと全世界株インデックスは、どちらも大差はないと言われています。
それは、全世界株インデックスの約半分が、米国株で構成されているからです。
米国株が下落すれば、全世界株インデックスも下落するので、同じようなパフォーマンスになると言われています。
私は、どうせ大差はないなら、これまでに少しでもパフォーマンスが良い方=S&P500米国株インデックス一択でいいのではないかと思っていたのですが、20年以上の超長期視点で考えた場合はどうでしょうか。
この点について、妻と話していて気づきがありましたので、このあと紹介します。
新NISAで失敗しやすいポイントと銘柄選びのポイントを押さえよう!
新NISAで失敗しやすいポイントは、以下の3つです。
短期的な値動きにとらわれる
新NISAは、長期・積立・分散投資を基本とした制度です。 短期的な値動きにとらわれて、売買を繰り返すと、損失を出すリスクが高くなります。
自分の投資目的やリスク許容度を理解しない
新NISAで投資をする際には、自分の投資目的やリスク許容度をしっかりと理解することが重要です。 投資目的に合わない銘柄や、リスク許容度を超える投資をしてしまうと、失敗する可能性が高くなります。
銘柄選びをせずに、闇雲に投資する
新NISAで投資をする際には、銘柄選びが重要です。 銘柄選びをせずに、闇雲に投資をすると、失敗する可能性が高くなります。
銘柄選びのポイント
新NISAで投資をする際には、以下のポイントを押さえて銘柄を選ぶとよいでしょう。
長期的な成長が見込める銘柄を選ぶ
新NISAは、長期投資を前提とした制度です。 そのため、長期的な成長が見込める銘柄を選ぶことが重要です。
分散投資を行う
投資先を1銘柄に集中させると、その銘柄の値動きによって、資産が大きく変動する可能性があります。 そのため、分散投資を行うことで、リスクを抑えることができます。
手数料が低い銘柄を選ぶ
投資信託やETFの手数料は、運用成績に影響を与える重要な要素です。 そのため、手数料が低い銘柄を選ぶことで、コストを抑えることができます。
子育て世帯では、学費を貯めるために新NISAを活用するケースも多いと思います。大学無償化についてはこちらの記事で紹介しています。
新NISAで損をしないための注意点は? 「こまめな利益確定」はNG
新NISAだと、非課税の恩恵を受けるために、可能な限りNISA枠は売らないで運用することが有利になります。
これは、大きい雪だるまは、さらに大きな利益を非課税でもたらすので、雪だるまそのものを削ったら非課税で得られる利益も小さくなってしまうからです。
ここが新NISAの失敗しやすいポイントで、「非課税枠は来年もどるから、利益確定しちゃお」って売ってしまう人って出てくると思います。
売らない方が有利な制度で、20年後に売るかどうかわからないので、もっと長いスパン40年とかで考えたら、アメリカではないアフリカ、中国、インドなどが覇権を握っていてもおかしくありません。
このようなことも考慮したら、全世界株インデックスも入れておいたほうがいいかもと思うようになりました。
銘柄選びのポイントは、売らない方が有利な制度なので、一生売らなくても後悔しなそうな銘柄を買うことです。
株主優待銘柄は、優待廃止リスクにもあり、過去のリターンも考えたら合理的な選択とは言えませんが、優待を貰うことで家族がハッピーな時間を過ごせる銘柄があるので、購入することにしています。
我が家の株主優待銘柄は別の記事で紹介しますね。
株主優待は、「子供への金融教育のきっかけにもなればいいな~」なんて都合よく考えています。
新NISAの投資戦略、非課税枠をフル活用して資産を増やせ!
新NISAの投資戦略は、非課税の恩恵をできるだけ受けるために、最短で非課税枠1800万円×夫婦2人分を埋めて、とにかく売らないで長期間運用することです。
最短5年で埋めたかったのですが、そんな大金は我が家にはありません。
今後も銀行預金数ヶ月分を確保して、それ以外はひたすら新NISAで買い付けを進め、フル活用したいと考えています。
我が家では家と車を持たないことで投資資金の元となる貯金を捻出しています。詳細はこちらの記事で参考にしてみてください。
まとめ
子育て世代の貯蓄・資産形成において、新NISAは重要な役割を果たす制度です。 最大1800万円の非課税枠で、株式や投資信託などの金融商品に投資することができます。
新NISAで貯めたお金を増やすためには、長期・積立・分散投資を徹底することが重要です。 長期投資をすることで、市場の上下動を乗り越えて資産を増やすことができ、積立投資をすることで、時間分散効果によりリスクを抑えることができます。 また、分散投資を行うことで、特定の銘柄や地域の値動きによるリスクを抑えることができます。
具体的な投資先としては、S&P500米国株と全世界株インデックスを軸に、一部優待銘柄を組み入れるとよいでしょう。 S&P500米国株と全世界株インデックスは、長期的な成長が見込める銘柄であり、分散投資にも効果的です。 また、優待銘柄を組み入れることで、配当や株主優待による収入を得ることができます。
新NISAで失敗しないためには、短期的な値動きにとらわれないこと、自分の投資目的やリスク許容度を理解すること、銘柄選びをせずに闇雲に投資しないことが重要です。 また、こまめな利益確定は、税負担を増やすため、避けたほうがよいでしょう。
新NISAの投資戦略を立て、非課税枠をフル活用することで、効率的に資産形成を進めることができます。 子育て世代の方は、ぜひ新NISAを活用して、将来の資産形成に備えてください。
コメント